
自分が携わってきた多くの試合の中でも記憶に残る死闘だった。
2017.5.7(日)2017年度JA東京カップ第20回東京都5年生サッカー大会第6ブロック予選準々決勝。
北区内のライバル城北アスカさんとの対決。
ここ最近の対決では勝利できていたこともあり、城北アスカさんは凹凸ひどくグランドコンディションの悪いピッチの中で、繋ぐことを捨て、割り切ったサッカーをしてくる想定があった。
まさに、立ち上がりからその展開。
その中でルーズボールが想定以上に拾えない。
個人の競り合い、人の配置、予測、競る競らないの判断、課題がある。
苦手な競り合いからファウルを犯す。
かなり遠い位置から出来すぎるぐらいのFK。
一発一中で刺された。
その後も一瞬ボールを落ち着かせてシュートに迫るも、流れは変わらない。
前半0-1で折り返し。
コーナーキック0は良くない。
相手陣内の押し込み方の確認。
中央ならFW足下へくさびからの受け直し、
サイドならFWが流れてからサイドの受け直し。
後半開始。
試合運びを見ている立ち上がり2,3分で、再び1失点同様なFK。
壁のつくり方、GK位置、やれることをやるも、蹴った瞬間に入ったと感じるキック。
二発二中。
すぐにリスクを掛け、前掛かりにする。
相手も予想していたし、警戒していたと思う。
だからこそに、嫌がっていた。
ラインが下がる。引き気味になる。
そこで早めに1点を返す。
そのまま押し切るしかない。
押し込み出して、やっと得たCK。
自分達の武器でもある。
そこでの キックミス。
かなり嫌なミスだった。
流れをとるまで、もう一歩。
GW期間でイメージが膨らんだ選手を投入。
また押し込めた。
直後のビッグチャンス。GK正面。
ただ残り5分も、まだイケる感覚が掴めてきた。
不安よりも得点への期待が大きい。
好位置でのFK。
信頼していたし、きちんと決めてくれた。
良く追いついた。
そこからのPK戦。
PKが弱い代。勝った記憶は僅か。
ただそれよりも、試合前から求めていた強さを魅せる機会へのチャレンジを楽しみにしていた。
上手い5年生。
ただ強くない5年生。
ずっと気に掛けている要素。
覇気がない。感情が表に出ない。みんなで群れて行動。個人で引っ張る選手がいない。
上手いけど、勝てないチームになる。
そんな危惧が接する度、常にある。
だからこそ「強さ」を求めていた。
この機会はチャンスになる。
PK戦。
先攻をとるように指示した。
PKでは一般的に先攻になると勝率が60%になる。精神的に与える影響のためだろう。
同点ゴールを決めた信頼できるキッカー。
外した。
精神的に試される。
相手3人目のキッカー。チームのエース。決められたら負け。
外した。
まだある。
4人目は、一度負傷してピッチを退くも、PKを考えて終了間際にピッチに戻した選手。
信頼している。
相手のビッグセーブ。
しかしながら、相手GKが先に動いたため、やり直し。。
救われたが、キッカーにはプレッシャーが掛かる。
ベンチから声を掛ける。
目が合ってきちんと反応してくれた。普段から話をしてくれて、聞いてくれる選手。
落ち着いてた。
大丈夫。
この流れで行くなら、後攻のキッカーを止めるしかない。
GKに声を掛ける。
数少ないPK勝利をした中に彼が止めてきた。
止めた。。。
苦しんだ勝利。
ベスト4。
まさに死闘。
選手、応援してくれたお母さん,お父さん。
そしてこんな良い試合となった対戦相手の城北アスカさんの選手を讃えたい。
この勝利が強さの成長のきっかけになることを臨む。
相手の思いもくみとって、ベスト4に挑もう。
強く、強く。